『ディペンデントデイ~7人の依存症~』を観てきました

劇団プレステージ第13回本公演『ディペンデントディ~7人の依存症~』を観に行ってきました!昨日12日は千穐楽!おめでとうございました!そしてお疲れさまでした!!

わたしは4日のソワレと5日の公演を観ることができたので、そちらの感想をまとめました(と思ったのですがあんまりまとまっていません)

内容など触れておりますのでご注意を!

 

 

 

 

あらすじをざっくり書こうと思ったのですが、うまくできないので諦めました。

仕事が忙しかったこともあって、今年はあまり事前のキャスなども聴けず、割と前情報なしのぶっつけ本番で観劇に向かったように思います。シブゲキは4月に劇団アニメ座の公演で行った以来でしたが、その時とはなんだか違う劇場に思えました!なんでだろう?セットかな?

 

ハイスピードアクション依存症コメディと事前に言われていたのを聞いて、どういうこっちゃ?と思っていたのですが、観終わってみたらその理由が分かるような気がします。テンポが良くて、すごくおもしろかった~!!!笑える場面と締まる場面がハッキリしていて、観る側も気持ちを切り替えて観ることができました。

4日は後方通路側だったのですが、1番最初のシーン、横を通ったのに懐中電灯を持っているのが誰か分からなくて、ステージの上で初めて、りょーくんだったのか!と気づいた。あそこのれおなさん扮する池山とのバトルシーン、かっこよくてめちゃすきです!

 

OP、暗闇の中から歌が聞こえて始まるのも、めちゃめちゃカッコイイ……!となりました。あのシーン本当に、ぞわぞわーっとなってテンションが上がります。座りながら肩が思わず上がりました。

暗がりの中、マントを纏った人たちが登場して、曲に合わせて幕を使ったパフォーマンスをするのもかっこよかった~!

下手側にいたのがそまさん、坂ちゃんさんで幕を引いていたのがおたまだったかな?棒でリズムを刻みながらなので、幕を張るのも幕を引っ掛けたままにしておくのもなかなか難しそうでした。でもゆじろさんだな~~~という感じがしてニコニコした。すきです!

 

依存症更生施設「そえぎの森」の校歌?施設歌?がほんとに耳から離れなくて、いまでも口ずさんでしまいます。添えるよ(曖昧)支えよう、そえぎの森~♪のところの動きもすき。あれ覚えたい!DVD出たらがんばります。

最初のセミナー?のシーンもだいすきでした。4日初めて観たとき、川崎さんや光代さんの話を聞いてみんなが拍手するシーンで、思わずわたしまで拍手をしそうになってしまった。ウソちょっと拍手しました(そしたらその後のシーンで適当なこと言ってたと知って、嘘か~~い!となった)

あと優星くんと笘篠さんがカブトムシとクワガタのお面をつけるのですが、5日の公演では笘篠さんのお面の輪ゴムが切れてしまって、光代さんがお手伝いしながらバトルシーンを再現してたのがかわいかったです!

終わったあと苫篠さんが優星くんに「どうしよう…」みたいな感じにお面を持って駆け寄って、「大丈夫、大丈夫!」って慰められてたのもニコニコしました。

依存症のみんなそれぞれキャラが濃かった~!どのキャラもめちゃめちゃおもしろかったです!

 

ラストもとてもすっきりできる終わり方でした!優星くんが「完全、勝利…!」と言ってパソコンを持ち上げるの、ウワ~~~~~!となります。

暗闇の中から、壊れた柵を踏みしめてディペンデントたちがゆっくりと進んでくるのも、ぞわぞわ~~となって本当にかっこよかった……!

観終わったあと、依存って一見「弱さ」を表す言葉だけど、「強さ」でもあるなあと思いました。その対象は人であったり、ものであったり、何か行動であったりいろんなものがあると思うけれど、そういう対象がある人というのは、芯のある、ブレない人だと思います。

ブレないひとはかっこいい。大地くんも、飯田くんも、川崎さんも、光代さんも、苫篠さんも、優星くんも、それから広澤さんも、みんなかっこよかった!!

 

 

大地くん。あんなにかっこいいのに、亮くんに対する発言・行動が絶妙に気持ち悪くて最高でした。

最初の「亮ちゃんの匂いのするものちょうだい!」も「ブスブス、亮ちゃんの寝顔の方がかわいいよ!」も、気持ち悪さを表しつつ、大地くんが亮くんに依存していると一瞬で分かる台詞だったと思った。亮ちゃんとお話するときのちょっとかわいい感じの大地くんがすきです。

最初のコートをもらって袖を通すまではうれしそうだったのに、フードを被った瞬間、別人のように空気が尖るのに、ぞわっとした。株さんすごいなあ。

どこまでも亮ちゃんのことばかりで、飯田くんの気持ちを考えるとわたしはひとりなんとも言えない気持ちになっていたりしました。

最初はきっと、絶対に野村大臣のことを殺してやる!という気持ちでいたと思う。そしてそれはギリギリまで持っていた気持ちだったとも思う。

でもいくら憎い気持ちがあったとしても大地くんはそんなことできない人だし、優星くんの話をきいて、そこまで思いきれないところが、大地くんの甘さであり、やさしいところだと思いました。

亮くんは大地くんのことをどう思っただろうか。でもいくら自分のためとはいえ、大地くんが人殺しになるのは望んでいなかったと思うので、きっとこれでよかったんだと思います。

フォロワーさんも言っていたけれど、「これは亮ちゃんの分、これも亮ちゃんの分、そしてこれは亮ちゃんの分だ!」があまりにもブレなくてすごいと思った。亮ちゃんの言葉を思い出して、飯田くんの存在に気づくシーンがとてもすきです。

 

 

飯田くん、わたし登場人物の中でいちばんすきかもしれません。2回目観たときは、飯田くんの気持ちをいろいろ考えてしまいました。

飯田くんの大地くんに対する気持ちは、依存というより憧れという言葉の方が近いような気がするけれど、飯田くんにとって大地くんはとてもとても大きな存在で、それを心に留めて見ると、本当に胸が苦しかった。

亮くんが秘書官になると新聞に載ったと話すシーン、あそこで「大ちゃんも空手の大会で優勝したじゃん!」と話す飯田くん、とても誇らしい気持ちだったろうなと思いました。大地くんが亮くんのことを誇らしいと思うように、飯田くんも大地くんのことを誇らしいと思っているのにきっとそれは大地くんには伝わっていない。大地くんの依存は亮くんに受け止めてもらっていた(という風に思えた)けど、飯田くんは同じようには大ちゃんに受け止めってもらってなくて、それを思うときっと苦しかっただろうなと泣けました。

ついったでも呟いたのですが、大地くんが施設を出るシーン、4日の席は上手側だったので飯田くんのお顔を見ることはできませんでした。たぶん、必死で泣きそうなかたい表情をしているのだろうなと思っていたのですが、5日に下手側の席から見たら、飯田くんは笑っていました。たしかに必死ではあったけれど、笑顔で、大ちゃんのこと守るよ!と言っていた。

この笑顔の理由を観終わってから考えていたのですが、飯田くんの記憶の中の亮さんは、きっと大ちゃんに対してずっと笑っている人で、亮さんだったら大ちゃんとどんなふうに向き合うかを考えたからなのかもしれないと思いました。きっと亮さんだったら笑顔で、大ちゃんのことを不安になんてさせなかった。なんだかうまく言えないけれど、憧れの人の憧れの人に憧れる、というか、そんな感じなのかもしれないと思います。

飯田くんはきっとすごくすごくやさしい人で、亮さんのことで頭がいっぱいの大ちゃんを、放っておけなかったんだろうな、と思うし、土橋が最初に現れて優星くんを殺そうとしたときも、許せないという顔をしていたと思う。大ちゃんと大臣が戦うところも、苫篠さんを後ろにして少しかばうようにしているのかな?と思ったし、大ちゃんが大臣に向けて刀を持った時も、やめてくれという顔をしていた。大地くんが大臣を殺さなかったことでいちばん安心しているのは飯田くんなのかもしれません。

FRESH!でのお芝居や、ぼっくるでのお芝居を観て、りょーくんすきだな~~!!と思っていたのですが、今回のデデデイでもっとすきになりました。いままであまりみたことの無い役だったけど、すごくよかったなあと思います!

 

 

優星くん、そまさんにとても似合っていた。大地くんに年齢を尋ねられて、俺のほうが下でしょ?と言いながら、大地さんではなく大地くんという呼び方をしているところ、18歳という感じがめちゃした。苫篠さんのことをゲームのキャラみたいに思っていて、大地くんに苫篠さんであそべばいいよという薦め方をするのも最高。

土橋に対して、あいつのビジュアルみました?!ゲームのキャラクターみたい!能汁ドバドバ出る!ってテンションあがったとこの瞳が、狂気を感じてだいすきでした。そんな土橋を同じ様にゲームのキャラみたいに思ってる苫篠さんを操って倒すの、めちゃめちゃたのしかっただろうな~~~~!!

スマホを借りて、ルームチャットで情報収集するシーンで、まじか~~結構多いな~~みんなさんきゅ、と焦りながらも、たのしそうな優星くんがとても印象的です。インカムをつけて「僕は苫篠さんに集中します」という台詞もだいすき。

優星くんは実の父親に存在を隠されて生きていて、でも別に不自由の中で縛られていたわけでなくて、普通の生活を過ごしていたんだろうなと思う。

優星くんにとってゲームの中で兵を率いて、自分の立てた戦術で勝利して、みんなにレジェントと讃えられることは、すごく快感だったのだろうな。年齢とか見た目とか関係なく、自分の実力だけでのしあがって…。それはスマホゲーム依存かと言われると、そうではないのかもしれない。そう思うと、優星くんはやっぱりお父さんと似ているところがあるのかもしれないと思いました。

テロリストに対して息子を殺しても構わないというような野村大臣だけど、それってたぶん大地くんがそんなことが出来ない人間だと分かっていたからだと思うし、大地くんがそういう人間でなかったら別の行動をとっていたかもしれないなと思う。わたしは、優星くんは父親に愛されていたんじゃないかと思います。

繰り返しになってしまうけれど、本当に本当にそまさんに似合っていた。具体的にどこがと言われると難しいんだけど、ぴったりだったな~~!わたしはそまさんの瞳のお芝居がとてもすきなのですが、大地くんの話を聞くシーンの眼差しや、大地くんを応援するシーンの瞳がとてもすきでした。

 

苫篠さん、かわいいとこが盛りだくさんでした!最初、何の依存か全然分かんなくて、なにをウロウロしてるんだろうと思ってしまった。そえぎの森のダンスも、ダンスが得意だからひとつ振りが多いのかも~~!と思ってたら単純に肉まんくるくるしてただけでした。

エアいらっしゃいませに対して「いらっしゃいませはコンビニバイトの基本ですから!」と返すのが、得意気でめちゃカワでした。大地くんの話を聞いている時、足を揃えて膝の上で手も揃えてちょこんと座ってるというのもカワイイ!

優星くんが苫篠さんで遊ぶって話ししたときは、ちょっとやめてよ~!っていう反応なのに、クイズ出してよいつものやつ!って言われると、ノリノリで「苫篠聖也の、コンビニクイズ~!!!」って始めちゃうものかわいい。

大地くんが一人で動こうとしたときに、発注を覚えてから!と苫篠さんがいちばん最初に声を上げるというのがすきです。きっと大地くんを引き留めないといけない!といろいろ自分で一生懸命考えて、(結果ズレてるんだけど)かけた言葉なんだろうなと思いました。やさしい子だな~~~~

72時間連勤の最後のところ、4日夜はセンターに椅子を持ってきて背もたれに頭を突っ込む、5日は一回上手袖にはけて、走り込むようにして背もたれに頭を突っ込むという日替わりでした。コンビニと自分が一体化しているように思えて…!と話すときの笑顔と声が気持ち悪くてすきです。

土橋と戦う時の、「行くよ苫篠さん!」「オッケー!」というやりとりもめちゃすきでした。優星くんに操られてる苫篠さんに、なんだかよく分からないけど、くぅ~~~~!という気持ちになります(???)そのあとの、野村大臣と戦うシーンも、優星くんに操られてるとはいえ、とってもかっこいい。あんなに強い相手にも、ひるまない。体に染み付いてしまっているだけなのかもしれないけど、すごいなあと思いました。

衣装が細身のパンツだったので、おたまに最高にピッタリで、それだけでありがとうと思いました。ポロシャツも似合ってたな~~~!5日は下手側の席で、最初のダンスも、コンビニ拳法も目の前で見られてとっても嬉しかったです。かわいかった!

 

 

川崎さん、光代さん、美玲ちゃんも、それぞれとってもおもしろかった!!

坂ちゃんさん演じる川崎さんの、ギャンブルのなかでも競艇というのがあまりにはまりすぎていた(分かる)美玲ちゃんに対して、俺にはチャカチャーンないんかい!と怒るの、かわいかったです。

自分さえよければいいという部分が多々見受けられたけれど、野村大臣との会話の中で「レースが…」と噛みしめるところ、すごくすきでした。あそこのシーン、あんたが負ける方にな!って叫ぶ川崎さんかっこいい。美玲ちゃんにジジイ呼ばわりされてたけど、川崎さんはいくつなんだろう、気になる!

ながたくさん演じる光代さんは母性がすごかった~!!お母さんのやさしさがにじみ出ていた!なのに子供のランドセルを売りに出しちゃうところ~~~スキ!!出品を取り下げたのも、子供のためというわけではなく、炎上してしまったから(おそらく評価等に影響がでるから)というところも最高に推せます。

飯田くんや大地くんにかける言葉がやさしくて、特に飯田くんのことをとてもかわいがっているように見えて、挙句敵である池山への言葉すらもやさしくて、そういうところもいいなあと思いました。

美玲ちゃんはズルすぎました。チャカチャーン!が頭から離れない~~~!!まなるさんほんと、かわいかったです!!!脚がめちゃめちゃキレイでずっと見てしまっていたのだけど、4日の物販で本人にそれをお伝えしたら爆笑されました。単なる恋愛依存じゃなくて、トレンディドラマ依存も併発してるってところが最高だった。結局美玲ちゃんがいちばん最強だったのかもしれないです。

 

広澤さんも絶妙でしたよね。しんぺーさん似合ってたな~~~!ハルク化した後正気に戻って、なんでわたしは縛られているんですか?!って慌てて、ほんとに覚えてないの?と隣の優星くんが引くシーンと、縄からほどかれた後真っ先に隠しタバコを取りに行くところがめちゃすきです。依存してる!!登場シーンで、普通に着てるアロハかわいいなって思いました。どこで買ったんだろう……。

秀さんのハルクはめちゃめちゃ笑いました。ほんとに別人になっとる~~~~!!腹筋すごかったです!なんか秀さんて体が大きいイメージはあったけど、あんなにムキムキだと思ってなかったのでびっくりしました。美玲ちゃんとの美女と野獣シーン、だいすきです。誰彼かまわず襲うけど、美女は襲わないの、やさしいな~~~(そしてやっぱり美玲ちゃん最強かもしれない)

 

章太郎さん演じる野村大臣、かっこよかった~~~!章太郎さんほんとスーツが似合いますよね!!途中ギラギラスーツに変わったけど、それすらもかっこよかった。さすがすぎる。

亮さんのことを切り捨てたり、腹心の池山や土橋ですら居なくなっても構わないというふるまいをする悪い人ではあるのですが、丸腰の美玲ちゃんのことは傷つけなかったし、優しいところもあるのかもしれないと思いました。いやでもやっぱ、悪いやつなんですけどね。

最後も、データが見つかったから生きていても意味がない、となるのがブレなくて良いなと思いました。優星くんがプレゼントの話をするシーン、大臣は後ろを向いていて表情は見えないのだけど、どんな顔であの話をきいていただろうかと考えます。

れおなさん扮する池山もめちゃめちゃかっこよかったですよね?!観終わった後池山のかっこいいと思うところを一人ふせったーでまとめたので、全人類に読んでもらいたいくらいです。とりあえずスーツと、指先の空いたグローブ!!!かっこよすぎる!

一度目の施設に乗り込んだシーン、長い脚を組んでいるのに、サイコーーーー!!となりました。かっこいい……。OPで侵入者の飯田くんとバトルするシーンで、懐中電灯の光をノートPCで遮るのもすきです。そこでニヤリと笑うのも!!!れおなさんのかっこいいところをたくさん見られて眼福でした。ありがたやありがたや……。

土橋は優星くんが言ってたみたいにまるでゲームのキャラクターのようでした。あの胡散臭さがなんとも似合っていた…!5日の物販で、服もキャラも全部似合ってました!と小池さんに伝えたら、ウェ~~~イ!みたいになってとてもたのしかったです(???)コンビニ拳法と対峙した時、わけわかんなくて戸惑ってるのがちょっとかわいかった。公!共!料!金!で殴られるのすき。

 

亮さんもかっこよかった。大地くんの回想シーンの中だから、余計にかっこいいと思えるのだろうけど、それでもかっこよかった。施設にいたという事はきっと亮さんも親なしで、だけど自分より小さな子たちの面倒をたくさんみていたのだろうな。慕っていたのは大地くんだけじゃないと思います。

「俺なんて」という大地くんに対して、「俺が悲しむんだよ」と言うシーンがだいすきです。あんなに堂々と、お前のことを大事に想っているというの、すごい。照れとかなく、まっすぐ愛情を伝えられる人なんだろうなあと思いました。なんとなく、ゆじろさんに似ているなと思った。あと、亮さんと大地くん、つまりゆじろさんと株さんのシーンを観ながら、なんだかP1パーソナルBOOKの対談を思い出して、ひとりでアツイ…!となりました。

演出、本当に本当に大変だったろうなと思います。最後のカテコで話すのが、いつもたどたどしくて、にこにこしてしまいました。4日のカテコでおたまが「劇団イチのエンターティナー」をゆじろさんのことを呼んだときのあのむずかゆそうなお顔、絶対忘れないと思います。

 

 

14人での公演、どんな感じなんだろうと思っていたけど、本当に本当にたのしかったです!2回しか観られなかったのが悔やまれるので絶対DVD発売してほしい……!今年はなんと12月にも本公演があるみたいですね!ワーーーーーイ!年末きっと忙しいけど、絶対行きたいです!